2015年版の「世界保健統計」で世界の平均寿命が発表になりました。世界の平均寿命は、女性73歳、男性68歳でした。

日本は、女性87歳で世界一、男性は80歳で、サンマリノ(イタリア半島)83歳、シンガポール81歳に次ぎ第3位だったようです。

元気で生活できる健康寿命については、(米ワシントン大が世界188か国の2013年データを分析)日本は男性71.11歳 女性75.56歳で、男女とも世界トップだそうです。

農業をする人

やっぱり日本が一番長生きする国なんですね。

健康長寿の方を見ていると、共通点があることに気が付きます。それは、肉を食べていること、体を動かしていること、好奇心があることです。

90歳を越えても、皆さん、頭も体も実にシャープ、日常生活も当たり前のように普通に過ごしています。

主治医が見つかる診療所(テレビ東京)では、現役で働く87歳の女医さんと90歳の男性医師の生活に密着。その健康長寿の秘密に迫りました。

健康長寿のカギは、笑顔とスポーツ

岡山県倉敷市で開業医として活躍する白髪克也医師は、大正13年生まれの医師歴90歳6ヶ月です。医師歴はなんと70年。現在でも週に5日フルに診察しているそうです。

先生はパソコンを使って、健康診断の血液検査の結果を患者さん向けにわかりやすく作りなおして上げています。

先生の大切にしているのは「笑顔」。笑顔は、病気の改善につながるといいます。

子供の頃からスポーツが大好き。野球、テニス、スキー、剣道、弓道、ジム、プールととにかく体を動かすのが好きなんだそうです。

現在は、ゴルフにハマっていて、1ヶ月5回コースにでます。カートに乗らず6kmのコースを、自分の足で周りプレーします。スコアは113だそうです。

そして、暇さえあれば4.5kgの鉄アレイを使って体を鍛えています。

食事で気をつけていることは、タンパク質をしっかりとること。大豆を1食で30粒~40粒、1日100粒食べるようにしているそうです。

昼食の後は、10分から15分の昼寝をし、午前の疲れをとり午後もしっかり診療しています。

白髪克也医師の健康の秘訣
・良質のタンパク質をとる
・大豆と運動を習慣づけていること
・昼食後に15分程度の仮眠
・笑顔とおしゃれ

P.R.

健康長寿の秘訣は強い好奇心

井上清美医師は、昭和3年生まれの87歳です。医師歴は64年。

80歳のときに引退を決意し、自分で経営していた医院を整理しました。しかし、やることがなく患者と触れ合いたいため、1ヶ月も絶たずに勤務医として復帰したそうです。

現在は、週に4日内科医として勤務しているほか、看護学校の高校生に特別授業を行っています。

講義をすることは、自分自身のためになると言い、講義するため最新の治療法も勉強しているそうです。

井上先生の食事は、朝からステーキです。「人間はタンパク質を自分の体でつくることができないので、お肉やお魚は大切」と、朝から150gのステーキを食べます。

野菜は、味付けを抑えた根野菜のスープです。根野菜は葉野菜より繊維がたくさんあり、便秘にもとってもいいそうです。

先生はおしゃれ大好き。今は、イッセイミヤケの服ばかり着ているそうです。趣味は海外旅行。これまで15カ国に出かけましたが、最近は自然のあるアフリカにはまっているそうです。

そして、週に2、3回、病院の帰りにお気に入りのバーに立ち寄り、お酒を楽しみます。

先生は離婚歴があり一人で住んでいますが、別れた夫との間にできた娘の一人が医者になり、元夫が亡くなったのを機に連絡を取り合い、今では一緒の病院で働いているそうです。

井上医師の健康の秘訣
・衰えない好奇心
・美味しいお酒
・タンパク質(お肉、魚)
・忙しい毎日

お二人とも、本当にパワフルですね。好奇心と体を動かすこと、タンパク質が共通の秘訣でしたね。