私たちの年代になりますと、ちょうど父母が平均寿命をオーバーし、旅立ちの頃となります。

誰にでも必ずやってくる死。その突然にあわてないよう、月々積立をしている方も多いと思います。しかし、この「積立金=安心」に大きな落とし穴があります。

通常、小さな葬儀であれば、積立金に少しプラスすれば大丈夫。それに、葬儀社も決まっているわけだし・・。と皆さん思っています。

それは、その通りなのですが、そこに大きな落とし穴が潜んでいるのです。

ある老夫婦の話しですが、旦那さんの調子が悪いことから、大手の葬儀チェーンと契約し、月々積みたてをし30万を準備をしていました。

旦那さんが亡くなられたので、葬儀社に連絡。病院からの車の手配もスムーズで、ご遺体は自宅に戻ってきました。

お通夜

そして、担当者と葬儀の段取りとなったのですが、段取りもお飾りの用語もわからず「家族葬の小さな葬儀で・・」
という希望を伝え、あとは担当者のアドバイスに「おまかせします」を言ってしまいました。

その結果、提出された見積もりは、なんと150万円。30人規模の葬式に用意されたのは150人規模の会場。

それに合わせた祭壇、花、生演奏、すべては担当者の意のままに・・・。

実は、このような対応をする人は、大手葬儀社の中にもはたくさんいます。NHKでも特集され、注意が呼びかけられていました。

一般的に葬儀費用は、最低限の費用しか提示されておらず、これの契約では、葬儀はとり行えない内容になっているのです。

ですから、どんどんプラスされ、最後は驚きの金額になってしまいます。葬儀は、必ず詳細の見積もりをとって総額で契約しておくことが大切。

親の死は突然訪れるものでは、ありません。生きてるうちに、3社程度の葬儀社を選び詳細見積もりをとって、しっかり内容を確認し契約、準備しておくことが大切です。

流通ジャーナリスト金子哲雄さんは、生前すべて自分で決めて逝ったと話題になりましたよね。見事としか言いようありません。

積立金をしている方も同様。他社の見積もりがあればうかつなことはできません。高い場合には解約することも可能です。

ガイアの夜明け、NHKで紹介されていた葬儀社「アーバンフューネス」では、10人63万円、20人84万円、30人89万円を提示してました。

密葬、家族葬の方にはお手頃のプランですね。