朝夕公園にいくと、犬を連れて散歩する高齢者が多く見られます。また、ペットを飼うことが認められるマンションや、ペットOKのお店やホテル、旅館も多くなってきましたね。

もはや、ペットは、私たちの生活の一部であり、家族であり、いつも一緒にいて心を癒してくれる最愛の友ですよね。

しかし、そんなペットも怪我をするし病気にもなります。飼い犬の死因のトップは悪性腫瘍(がん)、飼い猫は感染症だそうです。

運動不足からくる心臓疾患、食べ過ぎによる肥満、糖尿病など、人間と同じように生活習慣病がどんどん進んでいるといいます。
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今回の情熱大陸は、行列の出来る動物病院 として知られる東京都町田にある「のづた動物病院」佐草一優 獣医師。

佐草(さくさ)という苗字は、出雲大社の上級神官で代々八重垣神社の神主を務めてきたという由緒正しい家柄だそうです。

町田にある病院には、連日100件近くのペットが運び込まれています。病気は、ガンや遺伝病、心臓病、交通事故など様々。人間のips細胞による再生医療は、まだ研究の段階ですが、再生医療は、動物の世界では既に実用化されています。

佐草先生は、日本で唯一動物の再生医療を行う獣医師です。

番組では、粉砕骨折した猫や、股関節の病を抱える犬の最先端の再生医療について紹介しています。

・運び込まれたドーベルマン、何かおかしいと開腹してみたら腹膜炎をおこし、腸がからまっていました。

・緊急で運ばれた猫は、脾臓に大きな腫瘍をもつガンでした。すぐに脾臓を全摘出をしました。

・交通事故で前脚が粉砕骨折している猫に、骨を固定再生のもとになる細胞を注入し元通りに治します。

・突然暴れだした犬は遺伝病。安易な繁殖で遺伝子異常の動物が増えているそうです。とりあえず去勢しました。

佐草先生は、幹細胞を抽出する機械をアメリカから購入し手術の間に動物から幹細胞を取り出し、再生医療を行っています。

最近の傾向として、腫瘍が多くなってきているそうです。ガンの多発は、食生活や住環境の変化が影響しているそうです。

物言わぬペットに、飼い主はとかく症状をあまくみてしまい手遅れになってしまうことが多いそうです。学会や派閥ではなく、目の前の動物の命をどう救えるかが大切であり、自分の使命だと考えていると語ります。

1990年、自らが立ち上げたNPO法人「ジャパンワイルドライフセンター」では、アフリカの野生動物の保護活動を行っています。

平均睡眠時間は一日3時間。走り続けるスーパー獣医は「今できることは何か」を常に考え走り続けます。
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ペットの病気は、本当に辛いものですよね。どこが痛いのか、どんな状態なのか、言葉にしてくれたらどんなことでもして上げれるのに・・と思ってしまいます。

そんなペット気持ちを理解し、治療し、命を助けてくれる佐草先生は、ほんとに神のような存在。これからの活躍に期待したいですね。

●のづた動物病院は
〒195-0063 東京都町田市野津田町1086