家庭内の事故と聞いてもなかなかピンとこないですよね。ところが、家庭内の事故で死亡する人は、交通事故より多いそうです。

発生する場所は、キッチン、洗面台、浴室、居間などの家の中です。

家庭内事故とは
・転倒・転落・・スリップ、つまづき、階段からの転落
・不慮の溺死及び溺水・・浴槽内での溺死
・不慮の窒息・・誤飲 誤えん
・煙火及び火災の暴露
・熱及び高温物質との接触
・有害物質による中毒
だそうです。

やはり65歳以上の高齢者と、0~14歳の子供が多く、高齢者では年間1万人をこえる死亡事故が起きているそうです。

高齢者の事故の原因は、浴室内の溺死と不慮の窒息死で全体の7割をしめているそうです。防ぐためには、湯温は41度以下に、かけ湯をして身体を充分あたためるといいそうです。

5年間で229件の子供の緊急搬送がされているのは、なんと歯ブラシ。歯ブラシを加えたまま走りまわり、転んで突き刺さって脳まで達する大事故になっています。

その他、カセットコンロや、電子レンジによる事故なども増えているそうです。

カセットコンロでは、五徳のある面を正しくセットしないで使ったり、コンロ全体をおおうような大きな鍋や鉄板等を使ってしまいガスボンベが加熱されて爆発する事故が発生しています。

電子レンジでは、牛乳や液体を温めて起こる「突沸(とっふつ)」や、ゆで卵調理器で起こる爆発があります。

これらは電子レンジの加熱で、液体が沸騰する温度になっても沸騰せず、ちょとした振動や何かを入れた瞬間に急激に沸騰しまい、高熱の液体が爆発したように飛び散る状態です。

液体やとろみのある液体の場合には、加熱時間を短くしたりかき混ぜたりしてから温めることが必要だと言います。

電子レンジは、説明書をしっかり読んで、正しい使い方をすることが大切です。

その他の危険行為として、こたつの中に洗濯物を入れたり、コンセントに埃が溜まって発火する例が紹介されてました。

一番安全なはずの家の中、つい安心してしまいがちですが、しっかり頭に入れておき、家庭内事故を防ぎたいですね。