老衰死 穏やかに死を迎えるための方法とは・・NHKスペシャル

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私たちの年代になってくると、死がどんどん近づいてきますよ。今まで、親の世代のものだった死が、自分の世代にまで降りてきて、年賀状で友人の訃報を受けとり、愕然とすることがあります。

平均寿命まで、あと20、30年ありますが、親の介護を見ていると、本当に死ぬのって難しいな・・と感じますよね。

今、日本には数多くの寝たきり老人がいて、病院や介護施設で点滴や胃ろうなどの治療を受け「命」を繋いでいます。

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ところが、寝たきり老人がどんどん増えてくる日本に対して、欧米では寝たきり老人そのものが、ほとんどいないそうです。

福祉の先進国、スウェーデンやデンマークには、寝たきり老人がいないことで知らています。理由は、高齢やガンなどになり、自分で食べれなくなったら、胃ろうや点滴などによる延命処置をしないからです。

命の力が弱ると、人は水分を処理できず食べられなくなり、食べれない状態が1週間続くと静かに息をひきとっていきます。

諸外国では、食べれなくなったら死を迎えるのが自然で当たり前のことであり、人工栄養などによる延命は患者に苦痛を与えるだけと考えられえているそうです。

食事のできなくなった人は、徐々に体力が落ちていき自然に眠るように生涯を閉じていきます。

最近、私もそれが自然なことと考えるようになりました。

「意識も体も動かないなかで延命処置をして数ヶ月命を先に伸ばすことに意味があるのだろうか・・・。」

「生きているというのは、心臓が動いていることではなく、意識も体も動いていることではないのだろうか・・。」

医療費はかかり、家族に看病の負担をかけ、自分では苦痛を背負う・・こんな死は、自分ではまっぴらごめんという感じです。

そんな死のあり方について、NHKスペシャルで特集を組みました。テーマは「老衰死 穏やかな最期を迎えるには・・」です。

医療技術がますます進歩していく中で、自分の命のあり方ついて、しっかり考えておかなくてはいけない時代になったような気がします。

延命治療、臓器移植、尊厳死・・・、医療の進歩は、私たちに「死の方法」まで選択させることになってしまったんですね。

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「老衰死 穏やかな最期を迎えるには・・」NHKの内容です

老衰死とは・・

老衰死とは、病気がまったくない人を言うのではなく、病気をもっていても、それが直接的な死因とならない自然な死をいいます。

老衰が進んでくると空腹を感じなくなり、口に運んでも食事が喉を通らなくなります。

体が食事を受け付けなくなること、それが命の最後のメッセージだと考えられています。

食事をとらなくなって1週間ほどすると呼吸の仕方が変わります。そして静かに眠るように亡くなっていきます。

摂取カロリーとBMIとの関係

食事の量が変わらず、摂取カロリーが変わらないのに、人は亡くなる1年間の間にどんどん体重が減っていき、BMIが落ちていくことがわかっています。

この間、体の筋肉や内蔵などの細胞が減少している時期と考えられ、カロリーを摂取しても体に吸収されなくなってしまうためと言われています。

ゆるやかな死のメカニズム

老化すると細胞の分裂がなくなり、細胞が崩れていきます。この時細胞の中では、炎症性サイトカインという免疫物質がつくられ、周囲の細胞に影響を与え慢性炎症を起こし、あらゆる機能を衰えさせていきます。

筋肉の減少、肺の機能、脳細胞の意識レベルの低下、さらにそれらが相互に影響しながら機能が落ち老衰に向かっていきます。

この現象を「インフラメイジング」いい、老いによる死の謎をとくための重要なテーマとなっているそうです。

死に至る3つのタイプ

アメリカで行われた大規模調査から、死に至る過程には3つのタイプがあることがわかってきました。
①ガン
死の2ヶ月の前から、急激に機能が低下し亡くなりなります。

②臓器不全(心不全など)
症状の悪化と回復を段階的に繰り返しながら、機能が落ちていく亡くなります。

③老衰死
体の機能の衰退が長く静かに進行し衰弱して亡くなります。

終末期の延命治療のあり方について

アメリカの医療学会では、経管栄養について指針を打ち出しました。老衰による死に至る過程の認知症の末期患者に対しては、経管栄養は適切ではないと判断したそうです。

胃ろうなどの経管栄養の有効性について調べたところ、経管栄養をした人としない人について、生存期間の延長、栄養状態の改善、肺炎・感染症の予防、いずれの場合にも、その有効性は認められなかったためです。

死が迫ったとき、痛みや苦しみはあるのか・・

メカニズムの解明には至ってませんが、平均年齢85歳178人を調査したデータがあります。呼吸の様子や声の調子、表情、筋肉の緊張から、痛みと不快感を測定しました。

それによると死の近辺になっても、ほとんど不快感を示す数値は上がってきませんでした。これは、脳が萎縮していくため機能が低下し、痛みを感じることはないためと考えられています。

死の受け入れ

緩やかな死は、家族に死を受け入れていくための時間を与えてくれます。そして、家族に見守られながら、やすらかな死を迎えていきます。

今、欧米諸国では「死の質(quality of deth)」を高めることに注目が集まっています。

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死の質が一番高いとされるイギリスでは、死を遠ざけるのではなく、限りある寿命を受け入れることが、残された時間をよりよく生き、よい最後を迎えることに繋がると教育されているそうです。


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