犬のがん専門病院日本小動物がんセンター小林 哲也さん プロフェッショナル

スポンサードリンク

人にとってガンは、とても深刻な病であるように、動物にとってもガンは命にかかわる病気となります。

私たちは、自分の体の調子を言葉で伝えることもできますし、自ら病院へ行くこともできます。

しかし、犬や猫などは、自分の不調を言葉で伝えることができません。

犬の病気

そのため早期発見が難しく、かなり進行してから病院に担ぎこまれることが多いのです。

長年生活を共にしてきたペットは、家族同様の存在です。

なんとかして、救いたい・・その思いに応えるためオープンしたのが、小動物のためのガン専門病院「日本小動物医療センター」です。

そこでがんセンターのセンター長を勤めているのが、小林哲也氏です。

小林医師は、1994年、日本獣医畜産大学を卒業後、米国インディアナ州パデュー大学に研修医として渡ります。

1998年に、米国ノースカロライナ州立大学獣医学部腫瘍科の修士課程で学び、2001年卒業。

同年、米国獣医内科学専門医(日本人第1号)として認定されます。

2002年に日本に戻り、2004年に、 日本小動物医療センター付属 日本小動物がんセンターのセンター長となります。

日本小動物医療センターは、本院が埼玉県所沢市に、目黒消化器サテライト病院が目黒区駒場にあります。

日本小動物医療センター
埼玉県所沢市中富南2丁目27−4
04-2943-8699

目黒消化器サテライト病院
東京都目黒区駒場1-23-8 静南ビル1階
03-5738-5311

センターには、人間のガン専門病院と同じ最新の検査設備と、手術できる体制が整えられています。

NHKのプロフェッショナルでは、「ワンちゃんスペシャル」として、小林医師の犬のがん救急オペに密着します。

スポンサードリンク

がん専門獣医師 小林 哲也医師の仕事

犬の寿命は、この30年間で2倍の14.19歳まで伸びています。飼育環境の向上と獣医学の進歩によるものと言われています。

しかし、飼い犬の死因の半数は、悪性腫瘍(がん)によるものだそうです。

がんに苦しむ愛家の姿に、飼い主たちの心労も計りしれません。その犬と家族を支えているのが、日本小動物医療センター小林哲也医師です。

犬のガン治療における日本のパイオニアです。これまでがんに患う1万の犬たちに向き合ってきました。

小林医師は100人にも及ぶスタッフを指揮し、すべての治療方針を決めます。

「攻めるときには攻める。厳しいと思ったときには退却も辞さない。だからと言って僕はあきらめない。あきらめたら終わってしまう」

小林医師は犬の治療をして犬も好きですが、自分が大好きなのは猫だそうです。

小林医師の病院は、地域の病院で「がん」と診断された治療を託された犬だけが集まります。

脚に腫瘍があり切断の危機

取材の日、脚に腫瘍があり抗がん剤治療をしていたけど効果が見られないという犬が訪ねてきました。

人で言えば40代のスコテッシュテリアです。紹介先の獣医は脚の切断しかない、という診断でした。

小林医師は徹底的に検査し、腫瘍が外科手術でとれると判断しました。その後、再発のリスクを抑えるため放射線で根絶させます。

放射線治療をすると期間は1ヶ月、費用は80万円かかります。しかし、その金額は飼い主に大きな負担となります。

小林医師は、費用を抑えるため放射線治療に代わり、1回6万円の電気化学療法に変える治療を提案し費用を抑えました。

腫瘍化した副腎の破裂で大量に出血し緊急手術

前日預かっていた10歳のゴールデンリトルリバーの溶体が急変します。

腫瘍化した副腎が膨張して裂けて大量に出血し、不整脈がおきていました。

緊急手術しないと救えない状況でした。すぐに飼い主に連絡し、輸血をしてくれる犬を探します。

このまま家に帰し家族と一緒に最後を過ごさせるか、緊急手術するかを、飼い主と相談します。

献血ができる犬が幸運にも見つかり、飼い主の同意もあり緊急手術することになりました。

手術は無事に終了。1ヶ月後には、元気になりました。

しかし、がんの全身への転移も考えられ、抗がん剤をするかどうか、次の治療の判断が必要となります。

飼い主と相談の上、抗がん剤の治療はやめにし、痛みを緩和させ、余生を穏やかに過ごす治療を選択しました。

スポンサードリンク

ペットだけでなく飼い主も救うことが仕事

「費用がかかるとペットを救えない、飼い主も同時に救わないとダメ」と小林医師はいいます。

「必ず飼い主さんの逃げ道をつくらないとダメ。僕が治療のことだけ話すと、それをやらなくてはいけないんじゃないかと思っちゃう。」

「決してこちらを選ばないと残酷とか、そういうのはないんですよ」と、飼い主さんと話しするそうです。

「そうしないと飼い主さんを追い込んじゃうことになってしまう。いろんな制限があって誰もがベストのことはできない。その中でできうる一番良いことを探していく」

『ペットを救い、飼い主も救う』それが小林医師の哲学です。


関連記事
サブコンテンツ

このページの先頭へ