医療技術の発達は、なかなか死ねない現実をつくりだしています。ちょっと前までは、食事ができなくなることは死を意味しました。

しかし、今は食事をしなくても何年も生き続けることができます。高齢になり体が動かせなくなったとき自分はどうすればいいか・・

親の介護をしながら、あと20年、30年後にくる自分のことを「ふっ」と考えてしまうことがありますよね。

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「死を後悔しない心得」を教えてくれる名医がいるそうです。その病院は、今予約が殺到しているとのこと。

はたして、その心得とは・・現在医療が抱える延命治療の意味とは・・
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東京港区 東京女子医科大学付属 青山自然医療研究所クリニックは今、3ヶ月待ちの状態だそうです。

そこで診療するのは、川嶋朗所長。大切なのはQOD(クオリティ・オブ・デス=死の質)だと語ります。

この病院の方針は、自己治癒能力を引き出すこと。そのため、先生はどんな患者にも1時間かけて話をするそうです。

ある時期に、余命3ヶ月の肺がん患者さん夫婦がきたそうです。「お前はだまってろ」と話す夫と、「どう楽に逝けばいいのかアドバイスを・・」と典型的な2組の夫婦。

先のワンマンタイプの方は、その10日後に亡くなり、仲のいい方は、1年後の今でも生きているそうです。

人は、日頃から死について考え、自分の寿命を意識することで良い「生」がまっとうできると言います。

「死とは人の最後の義務。だから悔いを残さずしっかりその義務を果たす必要がある」と先生は言います。